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大企業が無視するニッチこそチャンスなワケとは?

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大企業が無視するニッチこそチャンスなワケとは?

こんにちは!Kenです。

本日もちょっとだけ日々を豊かにする、『厳選ビジネス洋書』をご紹介していきます。

今回ご紹介するのは、Clayton Christensen. 著

『The Innovator’s Dilemma 』 です。

この本では、業界を支配している成功企業が、

破壊的なイノベーションに直面してどのように失敗するのかを説明しています。

既存の大手企業への警告となると同時に、

業界の革新を目指す、新興企業への励ましの一冊になっています。

今回は、まず、持続的イノベーションと破壊的イノベーションを区別した後、

なぜ大企業ほど破壊的イノベーションに投資することが難しいのかを考えていきます。

早速、見て聞きましょう!

①持続的イノベーションと破壊的イノベーションの違い。

イノベーションには、持続的イノベーションと破壊的イノベーションの2つのタイプがあります。

まず持続的イノベーションですが、

コレは一言で述べると、

自社の得意顧客や最大顧客からのフィードバックに基づいて、

既存製品の欠陥を減らし、より高機能なものを作ることです。

今、市場で受け入れられている商品を 『改善』 すれば、もっと売れるという考え方です。

対照的に、破壊的イノベーションは、

顧客の現在のニーズではなく、将来のニーズをより良く満たすための製品をゼロベースで作ることです。

顧客の潜在ニーズを満たそうとするため、

現在、市場で評価されている性能が備わっていない商品ができる可能性が高いです。

一見すると、

あたかも全てが間違っている取り組みに思えてしまいますが、

将来、その潜在ニーズが、顕在化した時、

そのニーズを満たす製品を 『創造』 できていた企業は、

持続的イノベーションにしか取り組んでいなかった企業を駆逐することになります。

「じゃあ、企業は破壊的イノベーションにしっかり投資すればいいんだね。

という、安易な結論になるかというと、そうではありません。

特に、企業が大きくなればなるほど、イノベーターのジレンマ と呼ばれる状況にハマってしまうからです。

②イノベーターのジレンマとは?

『ジレンマ』 という言葉を検索すると、

相反する二つの事柄の板ばさみになり、どちらとも決めかねる状態。

という意味だと分かります。

イノベーター、すなわち企業が陥っているのは、

持続的なイノベーションと破壊的なイノベーションの板挟みで、

どちらにどれほど投資すれば良いのか、決めかねるという状況です。

持続的なイノベーションに投資すると、

すなわち、既存製品の 『改善』 に投資すると、

短期的には、確実に利益を前年比で数%向上させることができるかもしれませんが、

将来的に革新的な製品が市場に受け入れられた時、

一気に形勢が変わってしまう可能性があります。

一方、破壊的なイノベーションに投資すると、

つまり、顧客の将来ニーズを満たすように思われる製品の 『創造』 に投資すると、

将来、市場を一変させる可能性はあるものの、

短期的にはほとんど利益が出ず、

長期的にも、それがいつ起こるのか、あるいは結局起こらないのか、

極めて不確実な状況になります。

特に固定費が膨らみ、多くステイクホルダーのいる大企業では、

既存のビジネスシステムを維持するため、

そして、ステイクホルダーの厳しい要求を満たすために、

毎年、一定以上の利益を確実に上げ続けなければなりません。

すると、どうしても、短期的に確実な利益の見込める、

持続的なイノベーションへの投資に偏りがちになってしまうのです。

ここまで、少し、抽象度の高い話になってしまいました。

ここからは、具体例で解説していきます。

③破壊的イノベーションの実例

カメラとスマートフォンを例に破壊的イノベーションを説明します。

スマートフォンのカメラ機能は、当初、非常に貧弱なものでした。

よって、一部のニッチなテクノロジーファンにしか、

カメラとしては活用されていませんでした。

そこで、デジタルカメラを扱っている企業は、

既存のデジカメの機能の持続的イノベーションを進めました。

既存顧客からのフィードバックをもとに、

パソコンとWifiでリンクさせる機能や、

デジカメからそのままプリンターで印刷できるようにする機能などを、

どんどん取り入れていったのです。

しかし、その間にスマートフォンのカメラ機能が飛躍的な進化を遂げ、

現在では一部の愛好家を除いて、

写真はスマートフォンで撮影するものになってしまいました。

大量の機能を持った『デジカメ』は、市場から淘汰されてしまったのです。

このように、

破壊的なイノベーションは、

大企業には無視されがちな、ニッチ市場に存在するニーズから生まれることが多いです。

スマホで写真を撮りたいというニーズは、

当初は非常にニッチな層にしか見られませんでした。

よって市場規模が小さく、

デジカメを主要商品としている大企業にとって、

スマホのカメラ技術に投資する旨味は、さほど感じられなかったのです。

ステイクホルダーの多い大企業は、

必然的に、破壊的イノベーションの最前線に居づらいということになります。

一方、新興企業にとっては、すべてが朗報です。

彼らの技術革新によって、製品のパフォーマンスを急速に向上させる可能性を秘めている限り、

現在市場が小さいことは実は良いことなのです。

大企業との競争に晒されないために、

技術を微調整する時間が増えるためです。

大企業の無関心さによって、ベンチャー企業の下克上が生まれるのです。

まとめ

まとめになりますが、本書は、

イノベーションに関する普遍的な洞察が詰まった一冊です。

実は、1997年に出版された本なのですが、現在でもその洞察は生きています。

あなたの業界で潜在的に破壊的なテクノロジーにはどのようなものがあるでしょうか?

もし、あなたが起業に興味があるのであれば、

大企業が見向きしないニッチな市場にこそ、チャンスが眠っています。

センサーを張り巡らせて行きましょう。

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