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銀行口座を使い分けると、豊かになる。

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銀行口座を使い分けると、豊かになる。

こんにちは!Kenです。

本日もちょっとだけ日々を豊かにする、『厳選ビジネス洋書』をご紹介していきます。

今回ご紹介するのは、Scott Pape 著

『The Barefoot Investor』 です。


本書はオーストラリアでベストセラーとなった、パーソナルファイナンスの書籍です。

パーソナルファイナンスの書籍には極端な思想が多いですが、

本書には今を楽しみつつ、借金をなくして、平穏にリタイアするための現実的な方法が記されています。

著者のペープ氏は、農場で育ちシンプルな生き方を学んだ後、

今後もシンプルで自由な生き方を続けたいと思い、

金融業界で最初のキャリアを開始しました。

そこで気づいたのが、

ファイナンスの世界は不必要なまでに複雑化されすぎていて、

顧客にとって、あまり好ましい状況ではないということです。

よって彼は、インチキが蔓延している業界をクリーンにしようと思い立ち、

執筆活動を開始しました。

現在彼は、オーストラリアで最も信頼されているファイナンスの専門家で、

執筆活動だけではなく、政府へのアドバイジング等もしています。

本書は、

そんな彼がパーソナルファイナンスをシンプルにするために記し、

オーストラリア、及び英語圏で40万部以上売れた、

網羅的なガイドになります。

今回は、本書のなかでも重要だなと思った3つのエッセンスをご紹介します。

①お金を目的別の口座で管理する。

統計上、資産管理に熱心なのは男性の方が多いそうです。

たとえ少額であったとしても、

お金を動かすとなんとなく力を得たような気分になるのでしょうね。

あるいは、パートナーの方が、

スプレッドシートや予算管理、投資をあまり好きになれないのかもしれません。

しかし、スコット氏は夫婦でお金の状況に共通認識がないと、

トラブルが生じやすいので、

二人とも関わった方が良いとしています。

だからこそ、誰にでも簡単に説明できるような、

シンプルなファイナンスシステムを構築するのがよく、

そして、シンプルな方が実は生産的なんだと言います。

彼の戦略には3つのバケツと5つの口座が登場します。

まず大きな軸として、お金は次の3つのバケツに入れていくことをイメージしましょう。

①日用使いバケツ

1つめは、日用使い用のお金の入るバケツです。

家賃や食費に加え、少しの散財、冠婚葬祭などの、

ちょっとした出費用の資金も含めます。

②お守りバケツ

2つ目は、安心用のお金です。

現在の職を失っても、3ヶ月は暮らしていけるようなお金を貯蓄しておきます。

③殖やすバケツ

これはシンプルに、

あなたのリタイア用の投資口座です。

以上の目的別バケツを5つの銀行口座で実現していきます。

①日用使い口座

収入の60%はこの口座に入れ、

家賃、食費、保険金などの基礎的な出費をまかないます。

②散財口座

収入の10%はこの口座に入れ、

今月楽しむために使います。

例えば、映画を観に行ったり、

新しい服を買ったりするために使いましょう。

③ご褒美口座

10%はしばらく先のご褒美のための口座に収納します。

この口座である程度貯蓄できたら、

例えば、長期休暇に海外旅行に行くために使います。

④火消し → リタイア用口座

20%はこの口座に収納し、

クレジットローン、自動車ローン、住宅ローンの返済に使用します。

借金から足を洗うことができたら、

この口座のお金は全てリタイア用の投資に回します。

⑤お守り用口座

毎月確実に入ってくるお金以外の不定期収入は全てこのお守り口座に収納します。

例えば、残業代や、副業代などです。

最大のポイントは、

使用用途に基づいた『資金の場所』を決めてしまい、

収入を自動的に振り分けておくということです。

このシンプルなシステムによって、

より少ない時間で家計管理をすることができるようになり、

夫婦の間でも、経済状況の共通認識が持ちやすくなります。

結論:目的別に、口座と入金割合を決めてしまいましょう。

②クレジットカードから卒業する。

銀行口座のセッティングが終わると、

面白いように、お金が整理されていきます。

もし、あなたが借金を抱えているのであれば、

その返済も進むようになるでしょう。

ここで、重要なのはカードローンが組めてしまうクレジットカードは、

すべて切り刻んでおくということです。

資金管理がスムーズにできるようになっても、

次から次へと、更なる負債が積み重なって行くようでは立ち行きません。

当然、低い金利で借りて、それよりも高い利回りで運用できるのであればいいんですが、

残念ながら浪費に使ってしまう場合が多いと思います。

よって、クレジットカードを最初に殲滅することで、

負債へと続く道を絶ってしまいましょう。

パーソナルファイナンスの分野では、

最初にカードローンを支払ってしまうことは、

定石とされています。

これはできていて当たり前だと思われがちですが、

もし、現在カードローンを組んでしまっている方は、

負債をゼロにできるだけでも非常に大きな前進です。

一歩ずつ進んでいきましょう。

結論:高金利の借金からは金輪際距離を取りましょう。

③インデックスファンドに投資する。

負債からクリーンな状態になったら次は、

リタイアに備えて、毎月収入の20%を投資していきます。

残念ながら、日本人には未だに投資は怖いものという認識があります。

実際には、現金だけ持っている方がよっぽどインフレが怖いですよね。

それはさておき、投資についてスコット氏のオススメは、インデックスファンドの活用です。

インデックスファンドというのは、

ヴァンガード社のジョン・ボーグル氏によって開始された、

市場全体の平均成長率に等しくなるように、

時価総額毎の加重平均でポートフォリオを組むファンドです。

ファンドマネジャーが個別銘柄を詳しく選定しないため、手数料率が安く済み、

長期的にはほとんどの投資家よりも高いリターンをあげてきた投資商品になります。

例えば、米国ヴァンガード社のVanguard Total World Stock Index Fundのモデルは、

全世界8000社の株式に時価総額の加重平均で投資でき、

手数料が、わずか0.19%しか取られません。

ちなみに日本のファンドですと、安いところで1%以上かかります。

なぜバンガード社が手数料率を安く済ませられるのかというと、

ファンドマネジャーが銘柄選定しないからだけではなく、

管理に掛かるコストはほとんど一定である一方で、

利用者が格段に伸びているからです。

利用者が増えれば増えるほど、

一人当たりの手数料率を安く済ませられるのです。

ちなみに、ボーグル氏は自伝で、理系の大学院を出た優秀な人材が、

市場平均を数%上回るために金融業界に入ってしまうことを憂いていました。

彼らが頑張るほどに、コストが高くなり、

かつ、複雑系の世界で一人の人間が長期的に市場平均を上回り続けることなどできないために、

どう頑張っても、アクティブファンドのファンドマネジャーがユーザーメリットを保ち続けるのは難しいからです。

そんな無理ゲーな世界にせっかくの脳みそを無駄にせず、

もっと世界に良いインパクトを与えるような活動に取り組んでほしいと。

ボーグル氏は偉人ですね。

投資の神様ウォーレン・バフェット氏でさえも、

市場平均を下回ることがあります。

つまり、素人であっても玄人であっても、

長期的に投資で成功しようと思えば、

手数料率の低いインデックスファンドが、あなたの最良の選択になります。

偉大なファンドマネジャーに資金を預ければ、

短期的に市場平均を上回ることができるかもしれませんが、

手数料も加味して考えると、ほとんど全ての人にとって、長期的にはインデックスファンドがベストです。

バンガード社は多くのバラエティを用意していますが、

手数料率と、リスク分散の範囲にだけ注意し、

一つ選んでとにかく始めてしまうと良いでしょう。

結論:負債をクリーンにしたら、手数料率の低いインデックスファンドへの投資を始めましょう!

まとめ

まとめになりますが、本書は、

パーソナルファイナンスの基本について、

非常にシンプルに、

かつ網羅的に解説されている良書です。

あなたはすでに自分のファイナンスシステムを持っているかもしれませんし、

全く負債は残っていないかもしれませんが、

年に1冊か2冊ファイナンスの本を読むことで、

戦略のアップデートが可能になると思います。

そして本書も、あなたの戦略のアップデートに役に立つ一冊になっていると思います。

万が一、あなたが今、

「現実的で、誠実で、実行可能な、パーソナルファイナンスの書籍を探している。」

という場合、ぜひご一読されることをオススメいたします。

翻訳版は残念ながら確認できませんでしたが、

今回の解説をもとに、ぜひ、チャレンジしてみてください。

『The Barefoot Investor』を読んでみる。

  • この記事を書いた人

Ken

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