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姿勢を変えるだけで、のび太くんが出木杉くんに変われる!?

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姿勢を変えるだけで、のび太くんが出木杉くんに変われる!?

こんにちは、『365日のビジネス洋書』の運営者のKenです。

本日もあなたの生産性を高める『ビジネス洋書のアイデア』を発信していきます。

今回ご紹介するのはアメリカのビジネス書、『Presence:Bringing Your Boldest Self to Your Biggest Challenges』です。

こちらの本の翻訳版は『<パワーポーズ>が最高の自分を創る』という名前で出版されています。

実はAmazonでは2020年5月4日現在、原書は星4.5、翻訳版が星3.3となっています。

この本の著者エイミー・カディさんは、『ボディランゲージが人を作る。』というTEDトークで一躍有名になった、ハーバードビジネススクールの心理学者です。

彼女は、学生時代、交通事故に遭って脳に疾患を負ってしまったため、医者からは普通の生活に戻ることはできないと宣告されていました。

しかし、数年後彼女は、ハーバードビジネススクールの心理学者になり、1700万回も既に再生されている伝説のTEDトークと、大ベストセラーとなった本書を生み出し、成功者となったのです。

こんな嘘みたいなエピソードを持っている彼女が、自己不信や、医者や周囲からの『あなたには無理だ。』という冷たい声を乗り越えて、自信を保ち続け、成功まで歩んでこられたのでしょうか?

姿勢を正せば、すべてうまくいく。

結論を大胆にまとめると、『姿勢を正せば、すべてうまくいく。』です。あまりにシンプルすぎますね(笑)しかし、彼女はその根拠を膨大な数準備し、かつ彼女自身もやりきって成功を納めたことで、説得力を生み出しています。私自身懐疑的だったものの、明らかに読む前と読んだ後では、姿勢に対する意識が変わり、かつ、生産的な時間も増やすことができました。

尚、Amazon 日本語訳版の満足度が低かったのは、評価が大きく2分されていたからです。

彼女の研究データには、統計的な誤りがあったと指摘されており、その点についてアンチが酷評をしていました。私は、データの真偽がどうなのかは分かりませんが、少なくとも、この本を読むことで前向きな時間が増えたと思っています。

もしプラセボ効果だったとしても、懐疑的な人より信じる人の方が効果が出るわけですから前向きに捉えた方がお得じゃないですか?

前向きになりたい方、生産性を高める新しいアイディアが欲しい方は、ぜひ読むべきだと思います。

姿勢を正すことのすんごい効果とは?

この本の基本コンセプトを私的にまとめると、先述の通り「姿勢を整えればすべてうまくいく。」です。

著者のエイミーさんは『身体が脳に影響を与える力』を徹底的に利用し、不可能を可能にしました。

本の中で、彼女は次のように言っています。

YOUR BODY SHAPES YOUR MIND.  YOUR MINDE SHAPES YOUR BEHAVIOR. AND YOUR BEHAVIOR SHAPES YOUR FUTURE.

身体が精神を形作る。精神が振る舞いを形作る。そして、振る舞いが未来を形作る。

つまり、『すべての起点は身体』なんだというのが、エイミーさんの主張です。

実際、姿勢は無意識的に私たちの考え方に大きな影響を与えていることが研究で明らかになっています。

例えば、2015年オークランド大学で行われた研究によると、

椅子に座って背筋を伸ばして胸を張る姿勢を保つように指示されたグループと、

同様に椅子に座ってうつむいた姿勢を保つように指示されたグループでは考えることに、明らかな違いが出ると分かりました。

背筋を伸ばし、胸を張っていたグループは、ポジティブなことや建設的なことを多く考えるようになった一方で、うつむいていたグループは、ネガティブなことや将来へ不安などをより多く考えるようになっていたというのです。

やっぱり、文字通り胸を張って生きることは効果的なんですね。

ちなみに、ここで子供が元気な理由として、背が小さいと自然と上を見上げることが多くなるからだという仮説も披露されていました。

小さい人はみんなポジティブというのは、暴論のような気もしますが、今度身の回りの小さな人が明るいかどうか考えてみてください。

基本コンセプトは「姿勢を整えればすべてうまくいく」でしたが、著者のエイミーさんは、良い姿勢を保っている状態と悪い姿勢の状態について『EMPOWERED』と『DISEMPOWERED』という独自の表現を用いて表しています。

つまりは、元気が出る姿勢と、元気が吸い取られる姿勢ですね。

元気が吸い取られる姿勢の5つの負の効果

もし、後者の『DISEMPOWERD』(元気が吸い取られる姿勢)の時間が長くなると次の5つの負の効果が現れるそうです。

①ゴールを簡単に見失うようになる。

なんとなく気分が重い状態で、仕事をしていると、ふと、『あれ、なんでこんなことしてるんだっけ?』という気持ちになってきます。

本当は仕事で成果を出して、昇給を目指したい!や、この仕事を頑張って、社会に良いインパクトを与えたい!など、人間誰しも何かを行うときには目的があるはずです。

元気が吸い取られる姿勢で仕事をしていると、だんだんと、すべてどうでもよくなってきます。

②恐れや不安を感じやすくなる。

次に、不安や恐れに圧倒されるようになります。

仕事がはかどらず、自分に自信が持てないため、

「自分はこのままでいいんだろうか?」

「こんな状態で仕事をしていては、クビになってしまうんじゃないか?」

「これからしっかりと生きていけるんだろうか?」

と言った不安や恐れで心がいっぱいになっていくのです。

③集中力が散漫になり、衝動的になる。

さらに、すべてどうでもよくなり、自己愛が薄れていくので、当然、目の前のことに集中して取り組むことができなくなり、少しの刺激に反応的になってきます。

④ケアレスミスが多くなる。

以上の結果、ケアレスミスが増え、さらにネガティブな状態になっていくという負のサイクルにはまっていきます。

⑤ 自己中心的になる。

自分を幸せにできないと、他人を幸せにすることもできません。心に余裕がない状態で他者に優しくすることなどどだい無理な話なのです。

内向きな姿勢をしていると、考え方まで内向きになってしまうのです。

元気が出る姿勢の5つの正の効果とは?

一方で、『ENPOWERED』(元気が出る姿勢)の時間が長くなると、次の5つのプラスの効果が現れるそうです。

①創造性と認知能力が高まる。

自己懐疑心が低下し、要は自信みなぎる状態になるため、自分の考えや意見を生み出すことを妨げられなくなるそうです。

例として、あるマーケティング会社での実験結果が挙げられていました。

それは、EMPOWEREDな状態で働いたメンバーは、そうでない状態で働いたメンバーと比較して、作成した、『コピー』が秀逸だったそうです。

何を持って秀逸とするか、絶対的な基準がないため、いささか説得力に欠けるとは思いましたが、少なくとも意欲的に働けるようにはなるようです。

②逆境からの回復力と冷静な心が手に入る。

職場で集中力を維持するためには、外部からの刺激で折れない心が重要になります。

特に、上司や同僚に自身の仕事を酷評された時など、心が負の方向に向かい回復に無駄なエネルギーを必要としてしまいます。

しかし、EMPOWERDな姿勢で働いていると、心がブレずらくなるようです。

ある実験では、EMPOWERDな状態の人間は、DISPOWERDな状態の人間に比べて、冷水に手を突っ込んでられる時間が平均して45秒も長かっただけではなく、実際に感じていた痛みの程度も小さかったというのです。

「まじ、*メンブレ〜」と言っている暇があったら、まず背筋を伸ばし、胸を張れということですね。 ※メンタルブレイクのこと

③決断力と機転力が高まる。

EMPOWERDな姿勢で働くと、簡単に言うと、自信がみなぎるため、リスクに怯えて決断できないということがなくなります。
さらに、心に余裕ができ、物理的にも視野が広がるため、この人はこれをしてあげたら喜ぶだろうなということが見えるようになります。

④行動志向になる。

EMPOWERDな状態は、クヨクヨ考えることとは対照的な状態です。とりあえず行動して、もしダメなら、やり直せばいいという割り切りができるようになります。

行動することで、それが良いのか悪いのか現実からフィードバックを受けられます。

結果として、人よりも早く学習できるため成功への道筋を素早く立てることができるのです。

⑤情熱的になり、共感力が高まる。

もはや、どんだけ褒め称えるんだよと思いますが、とにかくポジティブになり、他者を観察する余裕ができるため、この人は今、このように感じているということを察知できるようになるのです。

姿勢を正した時に、体内で生じていることとは?

「いやいや、姿勢を正すことについて、ひたすら褒め称えてますけど、流石に感覚的な話が多すぎませんか?」

ここまで読んで、私もそう思いました。

しかし、ホルモンレベルの話になると、急に説得力が増します。

姿勢を変える(パワーポーズをとる。)とで、体内で生じる変化は次の二つです。

①テストステロンレベルの上昇

テストステロンは善玉男性ホルモンとも言われ、値が高まると、より自信が高まり、魅力的なリーダーになると言われています。

②コルチゾールレベルの低下

コルチゾールは、ストレスホルモンとも呼ばれ、値が低ければ低いほど、リラックスして、寛容になり、集中状態に入りやすくなると言われています。

でもなんか、テストステロン高い人と聞くと、なんとなく、強いいじめっ子とか、ひどいリーダーとか、ひどいことをする人のイメージあるけど、、、

私はそう思ったんですが、面白かったのが、テストステロンレベルだけではなく、コルチゾールレベルも高い場合はひどい奴になりやすいそうです。

ある研究では、コルチゾールレベルの高い人ほど、テストなどでズルしやすくなったり、他者に対して攻撃的になるという結果が出ました。

つまり、ドラえもんで例えるなら、

ジャイアンは、テストステロンレベルとコルチゾールレベル両方が高い状態。

出木杉くんは、テストステロンレベルが高く、コルチゾールレベルが低い状態。つまり、EMPOWEREDな状態。

スネ夫は、テストステロンレベルが低く、コルチゾールレベルだけ高い状態。ずるくていやなヤツ。

のび太は、テストステロンレベルもコルチゾールレベルも低い状態。

ドラえもんの例え①

と、綺麗に4象限にまとめられます。

つまり、パワーポーズを取ることによって、のび太から出木杉くんに生まれ変わるということですね。

ドラえもんの例え②
ある研究では、パワーポーズを60秒間取るだけで、テストステロンレベルの平均19%の上昇、コルチゾールレベルの平均25%の低下が見られたそうです。

うつむき姿勢をとった人間には逆の効果が見られました。

「よし、とにかくパワーポーズがすごいことは分かったよ、で、具体的に何をすればいいの?」

エイミーさんは丁寧に、その答えも用意してくれています。

ぜひ、本書を読んで、最高に生産性をあげるポーズをマスターしてみてくださいね。

以上、本記事の内容をまとめると、

悪い姿勢で、DISENPOWEREDな状態で生活すると?

①ゴールを簡単に見失う。

②恐れや不安を感じやすくなる。

③集中力が散漫になり、衝動的になる。

④ケアレスミスが多くなる。

⑤ 自己中心的になる。

姿勢を正し、EMPOWERDな状態で生活すると、、、

①創造性と認知能力を高める。

②逆境からの回復力と心の平静が手に入る。

③決断力と機転力が高まる。

④行動志向になる。

⑤情熱的になり、共感力が高まる。

結論:姿勢を整えればすべてうまくいく。

ぜひ、本書を読んで、最高の生産性をもたらす究極のポーズを習得してみてください。

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