こんにちは!Kenです。
本日もちょっとだけ日々を豊かにする、『厳選ビジネス洋書』をご紹介していきます。
今回ご紹介するのは、Brendon Burchard著
『High Perfomance Habit』 です。
ご存知の通り、私たちは、習慣の生き物です。
繰り返し行う行動や、思考の様式は習慣化され、
ほとんどエネルギーをかけずに行えるようになります。
良い行動を習慣化して、無意識レベルで行えるようにすると、
望む成果につながる行動を毎日自然に積み重ねることができるため、
必然的に、良い結果が生じるようになります。
本書の著者、
ブレンドン氏は、パフォーマンスコーチとして、
これまでにオンライン、オフライン含め100万人もの人々にアドバイスをしてきました。
彼はどんな分野であれ高い成果を上げる人々の習慣を解明したいと思い、
彼の生徒達の、アドバイス前と後の習慣とその結果を分析しました。
その結果分かった、スゴイ人たちに共通していた習慣をまとめたのが本書になります。
今回は、本書の中でもなるほどなぁと思った3つの習慣についてご紹介していきます。
Contents
スゴイ人達に共通していた3つの習慣とは?
①意図的に感情を決定する。
ある晩遅く、ブランドン氏は、
シリコンバレーのあるCEOから、
「今、精神がボロボロで、助けとなるアドバイスが欲しい。」
との連絡を受け取りました。
そのCEOは仕事と家庭のバランスが取れず、燃え尽きていたのです。
頭の中は常にビジネス上の問題でいっぱいで、
純粋に家庭での時間を楽しむことができず、
妻との関係は、今にも崩壊しそうでした。
彼はただ、人生に喜びを取り戻したいと思っていたのです。
幸運にも、ブランドン氏は多くのビジネスパーソンが、
同じような燃え尽き状態に陥り、どう回復してきたのかを、
過去に何度も見たことがありました。
そして鍵になるのはたった1つの習慣だと分かっていたのです。
その習慣さえ取り入れ、強化していけば、
そのCEOは高い生産性を誇る元の姿に戻り、
妻との時間をより楽しめるようになると確信していました。
そのCEOはアドバイスを受け、早速その日、
新しい習慣を試してみることにしたのです。
彼は仕事を終えて、家の車庫に車を入れてから、
自分自身に次のように言い聞かせました。
”Release(緩もう。)”
肩から順番に緊張を緩めていき、
次に、
「どんな感情を家に持ち込みたいか?」
と考え、感謝や穏やかさの感情を家に持ち込むことにしたのです。
結果彼は、
妻と楽しい時間を過ごすための、
家庭用の自分を作ることに成功しました。
その晩、彼はブランドン氏に、
「私はこれまでで最高の夜を過ごすことができそうです。 なんと表現していいかわかりませんが、久しぶりに、生き返ったような感覚があるんです。」
とメールを送っていました。
ブランドンさん曰く、スゴイ人たちはこのCEOが、家庭モードを自分で作ったように、
『状況に合わせて意図的に自分の感情を決定する』
という習慣を持っているのだそうです。
「そんなことできるのか?」
と思いましたが、
「毎日意識的にこの場面ではどんな感情を持っていたいか?」
と考え続けることで、
段々とできるようになってくるのだそうです。
例えば、デスクワークから、社内ミーティングに移行する時には、
『このミーティングに持ち込むべき感情は何か?』
と自分に問い、
『好奇心』や『自信』などの感情を自分で選択します。
他にも、ジムにトレーニングに行く時には、
『どんな感情でトレーニングすべきか?』
と考え、
『強気』、『攻めの気持ち』などをジムに持ち込むことに決めます。
結論;状況に適した感情を自分で決断する習慣をつけましょう。
たとえ、最初はうまくいかずとも、徐々に、習慣化され、無意識に状況に適した精神状態に切り替えられるようになります。
②自分が自分であるために行動する。
モチベーションの中でも、
『自分が自分であるために必要だから』 という理由が最も強力です。
ブランドン氏が、ハイパフォーマー達に、
「なぜあなたは集中状態を長いこと維持し、そんなにも一生懸命働くことができるのか?」
と尋ねたところ、その答えは次のようなものでした。
「それが、自分だからです。」
「ただ、他のことをしている自分が想像できないのです。」
つまり、
つまり彼らは自分のアイデンティティを守るためにハードワークをしていたのです。
プロのスポーツ選手、ベストセラー作家、一流のビジネスマン、
どんな分野であれ、高いパフォーマンスを発揮する人々は、
「自分が優れた結果を出す存在である。」
というアイデンティティを有しているから、
優れた結果を出す存在であるために、
当然必要な行動をとっているのです。
よって、
あなたの目的が何であれ、
その目的の周辺に自分のアイデンティティを築くことが望ましいです。
そして、モチベーションがあがらない時には、
自分はどんな存在なのか思い出しましょう。
自分は一流の〇〇だから、当然これをする。
と、その行動の必要性を再確認することができます。
プロミュージシャンのボブ・マリー氏は次のように述べています。
「あなたは自分がどれほど強いかについて、強くあることは自分で決められるということを知るまで、気づくことはないだろう。」
結論:目的とアイデンティティを結びつけましょう。
「あなたがどんな存在なのか?」
この問いの答えと行動を結びつけることを習慣化すれば、
たとえ周りから見たらどんなに大変なことでも、
当然のようにできるようになります。
③目的を感じさせてくれる誰かのために行動する。
ハイパフォーマー達の多くは、「目的(sense of purpose)」に突き動かされています。
ただ、メディアで喧伝されているような、
・世界中の人々の役に立つ。
・世界を変える。
といった壮大な目的は決して必要ありません。
ブランデン氏曰く、
「最高のパフォーマンスを発揮する人は、たった一人に焦点を当てている場合が多い。」
ようです。
行動の目的に対するアンケートの結果では、
・彼女が私を必要としているから。
・私は彼を喜ばせたかったから。
というように、身近な1人のために頑張っている割合が非常に多いとわかりました。
よって、
自分に目的を感じさせてくれるたった1人を見つけることで、
自分のパフォーマンスを最高レベルに引き上げることができます。
人生の目的やミッションを見つけ出すのに、何年間も費やす必要はありません。
この人のためと目的を感じることのできるたった1人を見つけさえすれば良いのです。
結論:あなたが頑張りたいことは、誰が必要としているでしょうか?
この問いの答えを明確にしておくことで、
より早く、結果を出せる人間になり、
より長く、そのパフォーマンスを維持することができるようになります。
まとめ
私たちは習慣でできています。
よって、スゴい人たちの習慣を自分の人生に取り入れることができれば、
必然的にスゴい結果を出せるようになる確率が高まります。
NFLの伝説的コーチ、Vince Lombargi 氏は次のように述べています。
「人生の質は、優秀さへのコミットメントの強さで決する。」
よってもし、人生の質を向上したいのであれば、
まずは、
①感情を自分で決断する。
②優れた自分であるために行動する。
③身近な誰かのために行動する。
この3点を習慣化することから取り組んでいきましょう。
また本書では、今回ご紹介した内容の他に、
スゴい人たちに共通している習慣がたくさん紹介されています。
万が一、あなたが今、
「優れた人間になりたい。」
と思われている場合、ぜひご一読されることをオススメいたします。
当然、本書に紹介されている内容があなたの人生にとって100%正しいということはないでしょうが、
それでもなお、参考になる一冊だと思います。