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歴史から学び、失敗を避けよう。

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歴史から学び、失敗を避けよう。

こんにちは!Kenです。

本日もちょっとだけ日々を豊かにする、『厳選ビジネス洋書』をご紹介していきます。

今回ご紹介するのは、John Brooks 著

『Business Adventures:Twelve Classic Tales from the World of Wall Street』 です。

本書は、20世紀に起こった12の実例を元に、

・いかにして、企業を経営していけば良いのか?

・どのように投資していけば良いのか?

・転職はどのように進めれば良いのか?

など、実業界でうまく立ち回っていくための教訓が学べる本です。

本書はウォーレン・バフェット氏が、

若き日のビル・ゲイツ氏にオススメの書籍としてプレゼントし、

ゲイツ氏のお気に入りの書籍になったことで、話題を呼びました。

今回は、12の教訓の中から、個人的に選んだ3つの教訓をざっくりとご紹介していきます。

早速、見ていきましょう。

①株式市場は非論理的で予想できない動きをする。

1962年、株式市場は劇的な展開を見せました。

同年5月末、突然、なんの前触れもなく株価が大暴落したのです。

株価の掲示板には価格が45分遅れで表示されており、

自分の所有している株式が既に大きく下落しているとわかった時、

投資家はパニックになり始めました。

売りが売りを呼び、

その日、なんと200億円もの時価総額が瞬時に消えたんです。

投資家達はすっかり意気消沈し、

その後、6ヶ月間株価は低迷を続けました。

しかし、6ヶ月後、2度目の底値がついたという共通認識が市場で持たれると、

今度は、たったの1ヶ月で暴落前の株価水準まで一気に回復したのです。

以上から分かることは、

株価は雰囲気に影響を受ける、非論理的な動きをするものだということです。

最近ですと、

コロナウイルスによる株価の乱高下でまたも市場が非論理的であることが証明されました。

NYでの感染爆発によって、経済の先行きに対する悲観的な雰囲気が広がり、

多くの人が、一気に、株式を手放した結果、株価が暴落しました。

しかし、一転して、若年層のインデックス投資ブームもあり、

現在、過去最悪に近い経済指標にも関わらず、株価は暴落前の水準を更新し、高値を保っています。

結論:株式市場は非論理的で、予測できない動きをします。

もし、リスクをとって投資をするなら、

自分の力量の範囲外のことが生じることを常に頭に入れておきましょう。

②消費者の好みは変化する。

あなたはフォードの『Edsel』という車について聞いたことがあるでしょうか?

もし、聞いたことがなくとも、全く不思議ではありません。

Edselは、フォード史上、最大の失敗とされ、

市場から3年で姿を消した車だからです。

1955年、アメリカの自動車業界は全体として強気になっていました。

国民が急速に豊かになり、

多くの人が、平均よりもやや高値の車を購入するトレンドが続いていたのです。

この時、フォードにはそういった中流層の好みに見合う製品がありませんでした。

そこで、Edselの投入によって、この状態を解決しようと思ったのです。

しかし、

結果としてEdselは3年で販売を終了するという、大失敗に終わりました。

失敗の原因は2つです。

一つ目の原因は、市場調査に時間をかけ過ぎたことです。

市場投入時には、経済の減速により、

トレンドが180度転換し、低価格な車が人気になっていました。

さらに、

トレンドが終わる前にと焦って製品を投入した結果、

エンジンやブレーキの精度が低い状態で消費者の手にわたることになってしまいました。

結果、

フォードは消費者からの品質に対する信頼を失ってしまいました。

二つ目の原因は、マーケティング費用をかけ過ぎたことです。

Edselはフォードの一大プロジェクトであったため、

なんと250億円もの額を投資する、大々的なマーケティングが行われました。

結果、消費者はEdselがこれまでにないような、画期的な製品なのだろうと、

期待に胸を膨らませることとなりました。

しかし、Edselの実情は、

既に市場にあふれていた、中流層向けの製品の複製に過ぎず、

なんの斬新さもなかったのです。

消費者にはEdselを買う理由がありませんでした。

結論:もしあなたがビジネスマンなら、

フォードがEdselで犯したような失敗は避けましょう。

市場の状態など、すぐに移り変わるということを念頭に置き、

市場調査から開発に至るスピードを高め、

品質のしっかりしたものを開発し、

マーケティングは期待値を上げすぎないように注意しましょう。

③ワクワクするオファーこそ、冷静に対処する必要がある。

1962年ドナルド・ウォールゲムート氏は、

航空業界のB.F. Goodrich Companyで、

宇宙服エンジニアリング部のマネジャーとして働いていました。

B.F. Goodrich Companyは、ちょうど、競合のInternational Latexに

有名なアポロ計画の仕事を取られたところで、

企業全体としては意気消沈していました。

しかし、ウォールゲムート氏にとってはさほど悪いことでもなかったのです。

なぜなら彼は、

そのInternational Latexから素晴らしい仕事のオファーをもらっていたからです。

ウォールゲムート氏の転職後、

B.F. Goodrich Companyは、

同氏が企業秘密を明かしてしまうのでは?

と不安になりました。

そこで、

B.F. Goodrich Companyは、

ウォールゲムート氏を相手に訴訟を起こしたのです。

論点は、

B.F. Goodrich Companyが、

ウォールゲムート氏と解雇時に結んだ秘密保持契約が万全なものだったか、

雇用時に結んだ雇用契約上では、

B.F. Goodrich Companyで得た知見を生かした競合の仕事に転職が可能であるかどうか、

以上の二つでした。

ウォールゲムート氏は最高のオファーにも、

冷静さを欠かさず、

訴訟リスクを踏まえて、

事前に自分の転職に違法性がないか上記2点について検証していたため、

自信を持って訴訟に臨みました。

最終的に、ウォルゲムート氏有利な判決が下されました。

彼は自身の知識を使って、B.F. Goodrichの利益を毀損することは事実上可能でしたが、

B.F. Goodrich Company側は、

彼の違法性を、いかなる形でも、証明することができなかったのです。

結論:あなたがもし、

競合他社から信じられないほどワクワクするようなオファーをもらった時には、

一旦、冷静になりましょう。

あなたの培ってきた知見をどのように活用するかで、

ワクワクする仕事に取り組むはずが、

地獄に落ちる場合があります。

まとめ

まとめになりますが、本書は、

20世紀のビジネスマン達が犯したミスや、直面したトラブルなどから、

現在に通ずる教訓を学べる良書です。

ビジネス書には成功要因を論ずるものが多いですが、

本書は、失敗要因、トラブル要因を論じている本です。

他者の失敗を分析し、それを避けるというアプローチによって、

莫大な成功を収めているバフェット氏の推薦ということもあり、

非常に価値の高い本だと感じます。

成功ストーリーに飽きた方はぜひ、本書をご一読ください。

きっと有意義な時間になるはずです。

詳しくはコチラ

  • この記事を書いた人

Ken

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