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文系が工学教授に!急成長を生む3つの学習戦略。

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文系が工学教授に!急成長を生む3つの学習戦略。

こんにちは!Kenです。

本日もちょっとだけ日々を豊かにする、『厳選ビジネス洋書』をご紹介していきます。

突然ですが皆さんは、

「自分は、文系(理系)だから。」

という理由で、行動を制限してしまった経験はありますか?

私はたくさんあります。

これまでの人生は、意識的に、数字から距離を置いて、生きてきました。

今回ご紹介する本は、

何歳からでも、そして、例え苦手分野であったとしても、

人間は能力を伸ばすことができるということを、

理論と自身の生き方とで証明した、バーバラ・オークリー氏の著書、

『A Mind For Numbers』です。

『A MIND FOR NUMBERS』ってどんな本?

バーバラオークリーさんは、オークランド大学の工学部教授です。

そう聞くと、彼女は生まれつき数学の才能があったのでは?

と構えてしまいますが、残念ながらその予想は間違いです。

彼女は、高校2年生の時に数学と理科で挫折して、

一生数学や理科なぞ学ばないと心に決めた時期があったのです。

彼女は自分自身に理系の才能のカケラもないと感じていました。

実際、

高校卒業後に彼女は軍人となり、ロシア語の通訳者となりました。

しかし、

退軍後、ロシア語翻訳の仕事を見つけるのは、非常に難しいことに気づきました。

どうしたらいいものかと考えた結果、軍人時代に共に働いていたエンジニア達に思い至りました。

大学で理系科目を学びさえすれば再就職できる可能性があると考えたのです。

高校時代の挫折という苦い思い出があるものの、

働き口が見つからないという切羽詰まった状況だったため、再挑戦することにしたのです。

この時、彼女は26歳でした。

彼女がとった戦略は、

まず、『学び方』を学ぶことです。

そして、この戦略が功を奏しました。

既に体系化されていた学習テクニックを自身に応用したところ、

想像していたよりも非常に簡単に、数学と科学の知識を習得する事ができたのです。

学べば学ぶほど知識と問題解決のスキルが向上していき、

それが楽しくなった彼女は、しまいには、工学教授になってしまいました。

本書『 A Mind For Numbers』では、

彼女に奇跡を起こした、

超効率的な「学習法」を学ぶことができます。

今回は、私が仕事に役立つスキルを学んだり、

仕事を効率的に進めたりする上で、

非常に参考になった、

「彼女の学び方」をちょっとだけご紹介します。

超効率的に学びを進めるための3つのコツとは?

①考える土台を作る。

考える土台とは、簡単にいうと身近なものに例えることです。

彼女は、

数学や科学を素早く学ぶために最も重要な知恵として、

例え複雑で難解な概念であっても、自分が既に知っていることに例えることで理解がしやすくなる。

とおっしゃっています。

例えば、

血管は幹線道路のようだとか、

核反応はドミノ倒しのようだなどのように、

類推や例えを使うことによって、学習効率がUPするというのです。

なぜか?

それは、脳にある既存の神経回路を土台にして、

より早く、新しい複雑な神経回路を構築することができるからです。

習得しようと思っている対象に関連するアナロジー(身近なイメージ)を学び、

具体化させるほど、

抽象的な概念に対する理解が深まります。

結論:複雑な物事を理解しようと思ったら、まずは身近なものにどう例えられるのかを学び、その例えを土台にして、理解を深めましょう。

②集中と拡散を繰り返す。

集中と拡散を繰り返すとは、

集中モード(意識的に考える時間)と拡散モード(無意識に情報処理する時間)を繰り返すということです。

この時の脳の活動を懐中電灯で例えると、

1点に集中して光を当てるモードと光を拡散させるモードを交互に繰り返すようなものです。

脳科学者によると、集中モードのとき、我々は、脳の前頭前皮質が活発化します。

前頭前皮質とは、脳の前部にある小さな部分です。

一方拡散モードのときには、脳の広範な部位が活性化します。

この二つのモードを適切に切り替えることで、

脳の多くの部位を使う事が出来るため、

より学習が捗るようになると言います。

なぜか?

人類は原始時代、

集中して獲物(1つの対象)を追うモードと、

意識を拡散させ外敵の存在に気づけるようにするモードとを、
切り替えることで生き延びてきました。

集中と拡散を繰り返すことは脳にとっては生存につながる心地良い活動というわけです。

以上より学習の際には、

集中して考える時間と、学習対象から意識をそらす時間を繰り返した方が、

一日中集中して考え続けようとするよりも適切だと言えます。

そういえば、

『思考の整理学』で有名な外山滋比古さんも、

「アイデアは集中して考えた後で熟成させよ。」

とおっしゃっています。

アイデアノートに考えるテーマをまとめておき、

久しぶりに開くと考えが深まっていることがあると著書で語られていました。

脳科学者の茂木健一郎さんも、

ボーっとする時間、いわゆる『デフォルト・モード・ネットワーク』の大切さを説いています。

北宋の文学者・政治家の、欧陽脩も、

文章を練るのに、最も都合のよいのは、

馬上・枕上(ちんじょう)・厠上(しじょう)の、

三上だと言っています。

いづれも集中というよりはボーッとしている時ですね。

先日ご紹介した『Peak』の中でも、

『快と不快を繰り返す。』

ことが、スキルに関する新たな神経を生成するために重要と語られていました。

休憩は大事なんですね。

では、集中と拡散を繰り返す必要性について理解したところで、

具体的なメソッドについてご紹介します。

バーバラさんのオススメはポモドーロメソッドです。

ポモドーロメソッドとは?

ご存知の方も多いと思いますが、

25分間の集中時間と5分間の休憩時間を繰り返して作業をする方法です。

この25分・5分を繰り返すと、

ある時点で、全く集中できなくなる時間がきます。

この時が、集中モードの完全な止めどきです。

集中モードを中断するというと、

真面目な方は、心苦しくなると思いますが、

煮詰まったタイミングで集中を止め、

拡散モードに切り替えることで、

学習効率、仕事の効率を格段に高めることができます。

3冊のベストセラーの著者であり、トレーダーでもあるナシーム・タレブ氏は、

「執筆中行き詰まったら、私はそれ以上努力せずに、ただ散歩に出かけるようにしています。そして、しばらくして家に戻ると、自然とアイデアが流れ出すのです。」

と述べています。

発明王のトーマス・エディソン氏は、行き詰まった時に、

ただ座り、二つの鉄球を握って眠りに落ちました。

完全に眠ると鉄球を握る力が弱まり、、

鉄球が落ちて、大きな音が出ます。

この音で彼は仕事に戻るようにしていました。

そうして仕事に戻ると、彼は新たなインサイトを手に入れていたのです。

彼らは知ってか知らずか、集中モードと拡散モードを使い分けられていたのだと思います。

よって、次にあなたが何かのプロジェクトに取り組む際には、

出来ればポモドーロメソッドを使って、

タイマーが鳴るまで集中して考え、

5分休憩し、再度集中する作業を繰り返したのちに、

壁に突き当たり、ストレスを感じたら、

リラックスの時間を入れましょう。

それが最も脳の習性に適しており、

一見サボっているように見えて、効率的な学習・作業方法なのです。

結論:集中モードと拡散モードを仕事、学習に取り入れましょう。

③思い出し、教える。

「学びを深めたかったら、とにかく学んだことを思い出して人に教えることだ。」

とバーバラ氏はおっしゃいます。

参考書で学習を進めているのであれば、

ただ繰り返し参考書を読むよりも、

対象のページを見ずに、キーポイントを思い出そうとする方が、

よっぽど効果的です。

情報を思い出そうとしている時、

脳は、その情報を、

引き出しやすい、理解しやすい形に整え始めます。

さらに、内容を知的バックグラウンドがない人に単純化して教える作業は、

脳内の知識をより明快に、そして記憶を強固にします。

人に教えることは、最も学習効率の良い活動なのです。

結論:学習テーマについて最も重要なことはなんだろうと考え、何も見ずに分かりやすく人に教えるトレーニングを取り入れましょう。

まとめ

以上今回は、『A Mind For Numbers』から学んだ、

学習効率を高めるための3つのコツ、

①考える土台を作る。

②集中と拡散を繰り返す。

③思い出し、教える。

についてざっくりとご紹介しました。

なんとか集中時間を長くしたいとついつい思ってしまいますが、

休憩を入れ、考えを漂わせる事は、

何かの理解を深め、ブレイクスルーを生むために、最も重要な活動だということでした。

この本はあなたがもし、

『より効率的に学習できるようになりたい。』

『複雑なことや抽象的な概念の理解がつらい。』

という場合に大変オススメな本です。

バーバラさん自身が、

数学と理科に苦手意識を覚え、言語学を専門にしていたのにも関わらず、

26歳という年齢から理系の学習を始め、

工学教授にまでなったというストーリーは多くの人を勇気付けるものだと思います。

私自身も、文系で、かつ言語学科卒だったため、

バーバラさんの学び直しのストーリーには大変勇気付けられました。

新しいことを学び、それができるようになることほど、面白いことはありません。

それを思い出させてくれたバーバラさんに心から感謝いたします。

翻訳版を読んでみる。

  • この記事を書いた人

Ken

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